皆さんおはようございます!
ハム太郎です🐹
5/14(木)に2743 ピクセルカンパニーズの2020年度第1四半期決算発表がありました!
嬉しいことに毎度多くの方に見ていただけているようですので今回も決算説明動画を参考に重要なところをピックアップしていきたいと思います(^^)
↓↓ピクセル決算説明動画はこちら↓↓
↓↓2019年度末決算まとめはこちら↓↓
ピクセルカンパニーズ2020年度第1四半期決算発表
セグメント内容
⑴システムイノベーション事業
①事業概要
金融機関向けのセキュリティサービス(顔認証システム開発)やクラウドファンディングの基幹システム開発などの受託を行っている事業。
システム基盤の構築や運用業務などの技術支援サービスも行っており取引先は金融機関や広告代理店、家電量販店、官公庁にも及ぶ。
②業績
✔︎第1Q(今回)
⚫︎2019年第1四半期➡︎2020年第1四半期
売上高:267百万円➡︎148百万円 減収
営業利益:12百万円➡︎2百万円 減益
営業利益率:4.5%➡︎1.4% 悪化
③展望
売上高及び営業利益が落ち込んだ理由は金融関係で発生していた仕掛案件の期ズレが解消しなかったことが第一に挙げられるようです。
元々年度末に計上予定の売上がコロナウイルスの影響でここまでずれ込んでいますので、第2Qで計上できるかも定かではない状況です。
ですが、営業利益率は落ちたもののこの状況下で黒字で残せたのは評価できると思います。
第2Qでは期ズレとなっている仕掛案件の早期決着を目指してもらいたいです。
また、2020年度の目玉事業と予想されるデジタルトランスフォーメーション(DX=デジタル技術を用いた技術革新)がどのように本事業に絡んでくるのか注目です。
⑵ディベロップメント事業
①事業概要
太陽光発電施設の販売・設置・取付などを個人投資家や企業に対して行っている。
また、インバウンド及び国内需要向けのリゾート用地や商業施設、ホテルなどの不動産開発・販売も行っている。
ピクセルカンパニーズにとってディベロップメント事業はこれからも伸びていく成長事業ではないが、これからも安定的な収益を生み出していく基幹事業であることは間違いない。
②業績
✔︎第1Q(今回)
⚫︎2019年第1四半期➡︎2020年第1四半期
売上高:795百万円➡︎1142百万円 増収!!
営業利益:90百万円➡︎129百万円 増益!!
営業利益率:11.3%➡︎11.3% 現状維持
③展望
2019年度第4四半期は減収・増益でしたが、2020年度第1四半期は増収・増益となりました。
増収増益を達成した要因は期ズレ案件であった太陽光案件と新規の不動産販売が完了したことが挙げられます。営業利益率も前クールの8.7%から11.3%に改善されていますので評価できます。
第2Qの見通しとしては太陽光案件が3件控えており、その進捗次第では前年以上は売上が見込めそうです。(2019年度第2Qは太陽光案件1件)
堅実に利益を生み出すビジネスモデルとして今後の進捗も要注目です。
⑶エンターテインメント事業
①事業概要
カジノゲーミングマシンやそれに付随するプラットフォームの販売や企画、製造受託を行っている。2019年6月末には、(株)バンダイナムコとの共同プロジェクトで実現した『TEKKEN(TM) VIDEO SLOT』が公的認証機関(DICJ)の承認を受けてマカオのホテルでの実検証を進めている。
また日本版IRへの参入に注力しており、コンソーシアム参画への準備を進めている。
②業績
✔︎第1Q(今回)
⚫︎2019年第1四半期➡︎2020年第1四半期
売上高:178百万円➡︎27百万円 減収
営業利益:114百万円➡︎▲46百万円 赤転
営業利益率:64%➡︎▲170% 悪化
③展望
現在のピクセルカンパニーズが最も力を入れているセグメントであり、2019年度に初めて売上計上を果たした事業ですが、2020年度第1Qは赤字スタートとなりました。
売上が伸び悩んだ要因は言うまでもなくコロナウイルスによるカジノ施設の休業が挙げられますが、スロットマシンの開発案件がカジノ施設でのテスト段階でストップしているのが痛手に感じています。
PCP(ピクセルカジノプラットフォーム)の企画販売もTEKKEN以降進捗が見えませんのでいち早くマカオカジノの正常化を待ちたいですね。
また、第2Q以降の展望として欠かせないのはIR事業でしょう。
3月の株主総会記事でも書きましたがIRについては吉田社長の熱量が全く違います‼️
今回の決算説明動画を見てもらった方は分かると思いますがやはりIRに割く時間が多いです。
日本版IRの指針は政府から発表があった通り、2021年1月〜7月に区画整備計画の認定申請が始まります。
ピクセルカンパニーズとしてはそれ以前の2020年中に『コンソーシアム(国内外の企業・団体の集合体)を組成してどの自治体に対して提案提供依頼(RFP)を行うか』を決定する必要がありますがその進捗はどうなのでしょうか?
厳格な守秘義務がありますので来たるべきタイミングが来るまでは公表できないとのことですが、今回の決算発表内容を受けてある仮説を立てたいと思います。
⑷エンタメ事業赤字転落のカラクリ
※ここからは私の勝手な仮説です
高営業利益率をもたらしていたエンターテインメント事業が何故赤字に転落したのか?についてですが、単に売上が落ち込んだことが要因と説明がありました。ですが、少なく見積もって30%は利益として計上されていた事業ですので114百万円売上が有れば赤字になることはないと考えています。
では何故営業利益が減ったのか。
営業利益が減る原因は売上原価または販管費の増加が考えられるますのでここ2年間の売上高に対する売上原価率と販管費率を調べてみました。
2018年
売上原価率ー販管費率
第1Q:84%ー56%
第2Q:91%ー62%
第3Q:95%ー71%
第4Q:95%ー51%
2019年
売上原価率ー販管費率
第1Q:71%ー17%
第2Q:75%ー24%
第3Q:72%ー28%
第4Q:71%ー27%
2018年から2019年にかけては売上原価及び販管費の減少によって通期黒字化を達成しました。
吉田社長がおっしゃっていたとおりピクセルカンパニーズは2019年に種まき事業の投資フェーズから成長フェーズへの転換期を迎えました。
では、先日発表があった2020年度第1Qの売上原価率、販管費率を見てみましょう。
2020年
売上原価率ー販管費率
第1Q:60%ー39%
売上原価は着実に減少を続けて60%まで抑えられています。注目すべきは20%台で推移していた販管費率が40%に迫る割合まで増えている点です。
販管費(販売費・一般管理費)とは企業活動に必要な諸経費のことですが、主に人件費、減価償却費、広告宣伝費、その他営業活動にかかる費用(売上原価以外)で構成されています。
人件費及び広告宣伝費の増加は考えづらいですし、減価償却費は固定資産の変動を見ても増加しているとは思えません。
となるとその他営業活動にかかる費用ですが、期待したいのはIR事業に関わる諸費用の増加です。
吉田社長が目標に掲げた時価総額300億円を達成するには今の株価を10倍にする必要があり、それくらいのインパクトをもたらすにはIR事業への参画がキーになることは間違いありません。
これまでの経緯を全て統合すると
時価総額300億円を達成する根拠はIR事業への参画であり、その準備のために諸費用が嵩んでいる。
と推測しました。
勝手な妄想ではありますが吉田社長の発言を聞いてもIR事業参画への道は開きつつあると感じますので、来たるべきタイミングでの情報開示を楽しみに待ちたいと思います。
(それまでは村民が受信できるテレパシーで感じ取ることにします)
長くなりましたがピクセルカンパニーズ2020年度第1四半期決算内容は以上になります!
色々書いてきましたが何事もなく営業黒字を発表できていることは1年前では考えられませんでした笑
去年までは【祝】黒字達成!ムードでしたが同社は次のステージに上がる必要があります。
厳しい見方ではありますが黒字達成は必達目標として今後はさらなる仕掛案件の消化、新規販売受注など事業を拡大していってもらいたいと思います。
最後に、前回同様この言葉で締め括りたいと思います。
日本版IRのど真ん中を突っ走ってください!!
これからも握力全開で応援していきます(^^)
ご愛読ありがとうございました😊